妊娠発覚〜重度妊娠悪阻入院3

前回からの続き

翌日も点滴に行きました。
私の場合点滴を遅く落とすのと、量も多くて時間がかかるので外来の処置室では無く、入院する個室で点滴を受けました。
個室に居ながら、赤ちゃん産んだら隣に赤ちゃんがいて…とか1人考えていました。
とにかく前向きになろうとしていたのかもしれません。

2日間点滴をしたら、脱水も少し改善されたのか楽に感じました。
ですが、家での生活は相変わらず食べれない、飲めれない、寝たきり。
8週になった頃、限界がきました。私は吐気がありオエッとなるものの吐けない体質で(生まれてから吐いたことは一度だけ)それなのに極度の脱水とは、どれだけ水分取れてなかったのか…唾液の量もすごかったからだと思います。

限界が来てまた病院へ。
入院することになりました。
重度妊娠悪阻と病名がつき、2日間は絶食24時間点滴。その後体調を見て調整してゆくと言うものでした。

ですが、まず悩んだのが娘の預け先。両実家とも市内で近いものの簡単に頼れるような実家ではありません。
娘出産の時も里帰りしずに、1人でやりましたので。

でも今回は自分に限界が来ていて、頼るしかない状態でした。私の両親は離婚しており、父は一人暮らしの持病持ち、高齢。母は若いものの再婚しており、自分第一に考えるタイプの人間で迷惑をかけられるのが何より嫌いな人です。
今回は心配だけど、ストレス無く任せれる父に頼みました。我が家に泊まりに来てもらい、夜勤で旦那が夜居ない間娘と居てもらうように。

父が病室へ来たら、旦那が母にも連絡していたので離婚した父と母が会ってしまい…
大部屋で他の人も入院しているのに、喧嘩をし始めました…(-_-;)

さすがにこれには私も耐えきれなくなり、(喧嘩の原因は娘をどちらが預かるか、どちらも面倒なのは嫌なんです)

私はナースコールを押し、泣きながら看護婦さんに「退院します」と言いました。
ついさっき入院したばかりなのに(^^;

看護婦さんは「こんな状態で退院してもすぐ戻ってきちゃうから!」と言うと、さっきまですごい怒り狂っていた母が「そうよ!入院してなきゃダメでしょ!」←は……?

父は呆れて帰ってゆきました。結局入院は私の希望というか、親的に1週間が限界だなと思ったので1週間入院することになりました。

悪阻入院は地獄でした。点滴で改善されるのは脱水と栄養補給が出来るくらいでつわりが良くなるわけではないからです。しかもまだ8週だった私は意地悪な年配の医師に何度も、日数的にまだまだつわりは続くからね〜!と言われ(この入院後、転院しました)ただでさえ鬱状態なのに、気持ちが塞がる一方でした。
毎晩1人泣いていました。することは、点滴の液が落ちるのを眺める、溢れる唾液をひたすらティッシュで拭う作業、この時咳も激しくオエッとなりながら咳き込み同室の方には迷惑かけました(-_-;)

もう一つ、忘れられないのが大部屋だったものの入院しているのは私と切迫流産の方2名でした。その方の旦那さんが毎日夕方になると、持参したご飯を病室で食べるんですがその臭いがもう凄くて…

切迫流産の方にも食事は出ますが病院食は基本ニオイがきついのは出ないので我慢できました。だけど、その旦那さんの持って来る物本当耐えられない臭いで、えらい体で点滴を引きずりながらロビーに待機する毎日でした。

本当、産婦人科で大部屋入院されている方のご家族は病室で食事するのは控えてほしいですね。悪阻入院の方にとったら地獄の時間ですよ!

入院3日目くらいから食事が出ましたが、食事と呼べるものではなかったです。
朝は一口サイズのバニラアイス、果物少し。
昼はクラッカー2枚、ヨーグルト。
夜は一口サイズのサンドイッチ、果物少し。
これだけですが、完食できませんでした(-_-;)とにかく気持ち悪いし、食べても味が苦いだけ。24時間点滴で、針は留置針です。差し替えは無かったものの、途中詰まってしまったり針がずーと刺さっているので気になって熟睡できない。この時はまだ血管は元気でしたが、2回目の入院では血管が悲鳴を上げることになります…


続く→