妊娠発覚〜重度妊娠悪阻入院4

前回からの続き


1回目の入院で、かなり精神的にやられてしまいました。
まず、自分が動けない状態になった時に頼る先に困ること。
旦那が夜勤もある仕事で激務。自分自身元々体は強くない方で、自律神経失調症持ち、かなりの低血圧、2年前に交通事故に遭いむち打ちによる後遺症がある(これらもつわりを酷くしている原因だと思います)
そして年齢…事故から体調不良が続き体力の低下を感じていた時の妊娠発覚でした。

悪阻で体も心もボロボロ。
取り巻く環境。
入院中考えるのは、赤ちゃんを諦めることばかり…
最低な母親です。正直流産してくれれば…と何度思ったことか。
それほど、限界でした。
退院前日の夜、「明日違う病院へ行って中絶手術を受けよう」と決心しました。

そして退院…
旦那が運転する車の中で「本当にごめん。赤ちゃん諦めることにした。もう決めたことだから…M病院へこのまま連れて行ってほしい」と言いました。

旦那は何も言わなかったけれど、目からは涙が出ていました。滅多に泣かない旦那が泣いていて自分も泣きそうになったけど、ぐっと堪えました。


もう決めたこと。自分を奮い立たせてM病院へおろしてもらい、「診察は1人で受けるから迎えに来て。」と旦那は一旦帰りました。
混んでいたので、退院したばかりの体で待合室にいるのは辛かったです。

しばらくして名前が呼ばれ、すでに受付で中絶希望との問診票を書いたので、診察室に入るなりすぐ内診室でした。
その内診はとても痛く、中絶を恐怖に感じました。
エコー画面に映し出された赤ちゃん…
心臓がドクドク動いている赤ちゃん…
私のお腹の中で懸命に頑張っている赤ちゃん…
小さい小さい赤ちゃん…


私はなんてことをしようとしているんだ、と。
できないよ…と。


診察室に戻ると医師が中絶の説明をしました。ですが私の今の体では手術出来ないと…脱水があり、回復しないと手術は出来ない。だからしばらく点滴に通って…と医師が話している間私はボロボロ泣いていました。

医師が私に言いました「中絶する一番の理由は何?悪阻が酷いなら点滴するか、入院するか、この状態で退院しては本当はいけなかった。でも悪阻は時期的なもの。こんな時くらいは周りに頼りなさい」

私は涙が止まらずに声を出して泣き続けました。

医師が「中絶するなら、手術の予約を取ります。週数的にぎりぎり、脱水も改善しないといけない」

私は震えながら「中絶はしません」と言いました。
そして何度も何度も心の中で赤ちゃんに謝りました。

涙が止まらずに点滴しながらもずっと泣いていました。

旦那に迎えに来てもらい、中絶はできなかったと言うと本当にほっとした様子でした。

M病院に点滴に通いなさいと言われましたが、とても行ける気持ちにはならず、結局長女を産んだ病院へ転院することにしました。

長女を出産した病院は先生も優しく、個室も広く綺麗で入院中はエステがあったり夫婦ディナーがあったり、とにかく豪華なんですがその分何かと高い^^; しかも今時カードが使えなかったり、妊婦に使える薬すら処方しなかったり…と古風な一面もあり。
自然分娩推薦で、無痛分娩が無いので今回はやめたんです。

だけどもう2件も産婦人科にかかり、どちらも行きたくないし近場にはここしか選択肢がなかった^^;

だけどもいざ行ってみると、長女を出産した思い出、懐かしい気持ち、なんとも言えない安堵感を感じました。

悪阻で入院していたことを伝え、点滴に通いました。
運転が怖くて(つわりから何度も脳貧血を起こしているため)
旦那に乗せて行ってもらえる日のみ点滴に通っていたある日、
看護婦さんが「血管がもうグニャグニャだよ、針が入らない、痛いよねごめんね。ご飯食べれてる?」
私「あまり食べられないです。脳貧血が頻繁に起きるし、今朝も倒れました」
と言うと、かなり心配してくれて妊婦前から体重が6キロ落ちたと言うと入院を薦められました…

この時、ちょうど旦那がGWの連休を早めに取っている時で私が入院しても5日くらいは長女は旦那が見てられるので、入院することにしました。


続く→